グループホームの第三者評価・Q&A -サービスの質の向上のために-㉗訪問調査について

Q29.訪問調査での流れと内容を詳しく教えてください。

A29.訪問調査で実施することとそれらを効率的に進めるために弊社で工夫していることを記します。

①オリエンテーション
訪問調査の当日、グループホームの関係者と顔合わせをし、訪問調査のスケジュールを説明し、打ち合わせをします。
事前(訪問調査の1週間くらい前)にお邪魔する調査員の名前や資格、準備しておいていただきたい書類・資料、具体的なタイムスケジュールを記載した文書をFAXやメールなどで送信しておりますので、前もってご確認いただけるとありがたいです。

②グループホーム内の見学
実際の設備や支援場面を見学し、必要に応じてこちらから質問をします。ご担当の方が説明する内容だけではなく、周囲の利用者や職員の様子なども拝見しています。事務室では業務の様子や書類の保管・整備状況、備品の管理状況なども確認します。
実際の調査の際には訪問調査だけではどうしても時間が限られてしまいます。そこで弊社の調査員は利用者の聞き取り調査の際にも利用者と職員の関わりの様子を拝見し、情報を収集しています。

※東京都方式の第三者評価ではグループホームの評価に関して次のようなルールがあり、注意が必要です。
・1つの事業所で複数のユニットが設置されているグループホームの場合、評価を実施するにあたっては、設置されている全てのユニットを対象として、事業所単位(事業所番号ごと)に評価を実施します。
したがって、「利用者調査の対象は利用している全ての利用者」ということになります。
・訪問調査で現地調査するユニット数は、3ユニット以内の場合は全ユニット現地調査をする。4ユニット以上の場合は3ユニット以上現地調査をする。現地調査するユニットは、評価機関が主体となり選定する。

③資料の確認
ケース記録などの利用者個人の記録や議事録、研修報告書、事故報告書、マニュアル類等の書類を確認します。この資料確認と④のインタビュー作業によって、標準項目の実施状況の大半を確認することができます。
資料確認を通じて、インタビューの際に質問することの整理と確認をしています。

④経営層(運営管理者含む)などへのインタビュー
事前分析で把握したことに関して、実際の状況を確認するためにグループホームの運営管理とサービス提供に中心的な役割を担っている方にインタビューを行います。
質問は主に②の見学と③の資料確認で確認ができなかった事柄について聞いていきます。

以上の作業を通じて全ての標準項目について確認ができたところで訪問調査は終了となります。当日は終了後の講評などはありません。
我々調査員は、訪問調査で得られた情報を基に合議を経て、評価結果報告書を作成します。

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