認可(認証)保育所・第三者評価Q&A -サービスの質の向上のために-⑫ 【利用者に対する調査】

Q12.保護者の中には、忙しくて書けないと訴えてくる人もいそうですが、どのように対応したらいいですか?

A12.まず念頭に置いていただきたいことですが、保護者に調査への回答の無理強いはできません。「このような調査には協力したくない」という保護者の意向があれば、その意思を尊重します。
アンケート用紙を配布するなかで、「忙しくて書けない」「時間がない」など、様々な理由で提出ができないと訴えてくる人もいるでしょう。その場合は、「このアンケートの結果をどのように活用し、事業所の活動(保育)に反映させていくのか」を伝え、協力を求めることも一つの方法です。そのためには個々の職員が、第三者評価の目的や利用者アンケートの趣旨などを理解していることが大切です。第三者評価を受審するにあたって、事業所としてどのように第三者評価を活用していくのか、事前に職員間で話し合い、保護者に説明ができるようにしておきましょう。

またアンケートの実施後には、結果の報告を保護者にすることが必要です。保護者は貴重な時間を割いて、アンケートを記入します。せっかく提出しても結果報告がなかったり、事業所の活動に変化が見られなかった場合には、その後の事業所の運営に理解を得ることは難しいでしょう。アンケートを提出して「よかった」「意見を聞いてもらえた」と感じてもらえるように、結果を報告し、事業所としての考えを示すことが大切です。事業所として実施しているのに保護者が「知らない」「伝わっていない」ものについては、再度説明が必要になります。また、事業所として「できないこと」については、なぜできないのか理由を説明し、理解を求めることも必要です。

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