第三者評価FAQ(よくある質問)

◆スタッフブログで連載した『認可(認証)保育所の第三者評価Q&A』を小冊子(PDFファイル)にまとめました。(2022年4月第2版)

◆スタッフブログで連載した『グループホームの第三者評価Q&A』を小冊子(PDFファイル)にまとめました。(2020年8月第2版)

第三者評価ってどんなことをするんだろう?
というイメージ作りのために、よく頂く質問をまとめてみました。

1 福祉サービス第三者評価の目的は何ですか? 福祉を取り巻く環境の変化や利用者の意識の高まりに伴い、福祉サービス事業者は、提供する福祉サービスの質の向上を強く求められています。
福祉サービス第三者評価は、客観的・専門的な評価を受けることで事業者自らが個々の抱える課題を具体的に把握し、サービスの質の向上へ向けて取り組むための支援を目的としています。 また、利用者自らが必要とする適切な福祉サービスを選択するための情報提供に資することで、利用者本位の福祉の実現を目指すものです。
2 第三者評価とは、何を評価するのですか? 社会福祉事業の経営者の提供するサービスの質を、当事者(事業者及び利用者など)以外の公正・中立な第三者期間が、専門的かつ客観的な立場から評価するものです。
3 評価の手法や手順はどのように行われるのですか? 評価は事業評価(経営層による自己評価、職員自己評価、評価者による訪問調査)とアンケートなどによる利用者の意向を把握する利用者調査の2つに分けられます。
4 評価は、どのような人がするのでしょうか? 当事者以外の公正・中立な第三者機関(評価機関)が実施します。
評価機関の要件は、(1)法人格をもっていること (2)福祉サービスを提供していないこと、などで、評価機関からの申請に基づき、東京都福祉サービス評価推進機構が認証します。実際の評価は、組織運営管理分野と福祉・医療・保健分野に精通している評価者3名以上で行います。
5 評価や調査をする人は、どんな人がなっているのですか? 評価調査員は評価機関に所属していることが条件で、都評価機構が行う研修を終了していることが必要です。
6 評価機関を知りたいのですが・・・ 東京都が認証した評価機関は、福祉ナビゲーションで公開されています。
7 行政監査とは、どう違うのでしょうか? 行政監査は、法令が定める最低基準を満たしているか、否かについて定期的に所轄の行政庁が確認するものです。第三者評価は現状の福祉サービスをよりよいものに誘導する、つまり福祉サービスの質の向上を意図しているという点で根本的に違います。
8 どのようなことを評価するのですか? 評価項目は、サービス提供に関する基本方針や事業者の経営理念など、全てのサービスに共通する項目と、サービスの種類によって異なる個別の評価項目に分かれます。
9 評価項目は、全国共通のものなのですか? 評価項目は、東京都独自のもので、具体的なサービス場面いついて、評価する内容になっています。
10 評価を受けるのは、施設の義務なのですか? 評価を受けるかどうかは、任意です。しかしながら、社会福祉法第78条第1項で、福祉サービスの質の向上のための自己評価の実施等が努力義務と規定されており、事業者の積極的な取組みが望まれています。
11 評価を受けるための費用は、いくらくらいかかるのでしょうか? 費用は事業者の負担となります。その額は各評価機関が定め、最終的には事業者と評価機関の契約によって決まります。 東京都では、費用の補助があります。
12 評価を受けると、どのような効果があるのでしょうか? 主な効果として、次の5つを考えています。
・新たな気づきがある
評価結果と評価のプロセスから、サービスや経営の良い点や改善点など、新たな「気づき」を発見することができます。
・利用者の意向を把握
利用者調査を行うことで、潜在化した利用者の評価や意向を把握しやすくなります。
・事業所の強みをPR
利用者本人や家族、地域の皆さんに、事業者としての考えや取組み、事業所の強みについて積極的なPRが出来ます。
・経営の視点がわかる
評価結果に経営層の考え方がまとめられ、経営面などで新たなヒントを見つけることができます。
・事業改善のヒントがみつかる
事業所の評価結果や他の事業所の評価結果から、様々な工夫を自らのレベルアップに活かすことができます。
13 評価の結果は公表されるのですか? 事業者の同意を得て、結果を福祉ナビゲーションホームページで公表します。これは、利用者の適切なサービスの選択に役立つための情報となります。
14 評価の結果はどのように、表わされるのでしょうか? 評価結果報告書では各評価項目に属する標準項目について、実施が確認できた(満たしている)か、実施が確認できなかった(満たしていない)かを評価結果として表しています。
「とうきょう福祉ナビゲーション」の評価結果の画面では、実施が確認できたものが青丸、確認できないものが赤丸、非該当が灰色の丸で表示されています。
また、評価結果報告書には各評価項目の講評や「事業者が特に力を入れている取り組み」や「全体の評価講評」も記載されています。
15 評価を受けるための時間(期間)はどのくらいみておけばいいですか? 契約から報告書の提出まで約3ヶ月から4ヶ月が目安です。
16 評価員は何人くらい、来るのでしょうか? 利用者調査では定員に応じて6~7人、訪問調査では3~4人です。
17 訪問調査のために、事前に用意しておく書類には、どのようなものがありますか? 事前にご用意をお願いしているものは、次の6つの資料です。
・事業プロフィール
・組織マネジメント分析シート①合議用
・サービス分析シート②合議用
・パンフレット
・当年度事業計画書
・前年度事業報告書
そのほかは、訪問調査当日に確認させていただきます。
18 訪問調査当日は、どのような資料を確認するのでしょうか?ショートステイ 資料の名称等は、施設ごとに若干の違いはあると思われますが、以下の資料を中心に確認させていただきます。
・マニュアル、手順書等
・個人別サービス計画
・サービス提供記録
・業務日誌等
・職員会議録等
・就業規則、給与規程等の諸規程集
・事故報告書、ヒヤリハット報告書等
・決算書、予算書
・その他資料(合議用シートに記載された確認根拠となる資料)
これらの資料は、現地で確認させていただくにとどめ、施設の外には持ち出すことはありません。
19 訪問調査当日は、どのようなスケジュールで進められるのでしょうか? 事前にお打ち合わせの上、決定することとなりますが、概ね、以下のスケジュールを基本にしています。
10:00 オリエンテーション
10:15 施設見学
11:40 資料確認作業
12:00 昼食休憩
13:00 資料確認作業
14:00 ヒヤリング作業
17:00 終了
20 栄養士は、食事の前後はどうしても業務から外れることが出来ませんが、ヒヤリングはいつ行うことになりますか? 事前にご都合の良いお時間をうかがい、栄養士さんのお時間に合わせ、設定しますので、お気軽にお申し付けください。
21 評価員の方たちの交通費は、その都度お支払するのでしょうか? 交通費等の諸経費については、契約時にすべての料金を決定します。したがって、後日追加請求するものはありません。
22 評価員の方たちの昼食の用意は、施設側で用意するのですか? 基本的には、自分たちで持参したり、外に出たり等いたしますが、場所等の条件では、ご用意をお願いするなど、都度ご相談をさせていただいております。
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