Q10.利用者の意見を聞くアンケートや聞き取り調査があるそうですが、認可・認証保育所ではどのような調査になるのでしょうか?
A10.東京都の第三者評価では定められた「共通評価項目」に則って利用者調査が進められます(詳細はA7を参照)。認可保育所、認証保育所の利用者調査は、アンケート方式で保護者に対して実施します。対象はその事業所(園)に通っている全世帯となります。複数の子どもが事業所に通っている場合には、一番年齢の低い子どもの例で回答します。
回答後のアンケート用紙を返信用の後納郵便の封筒に入れ、ポストに投函することで評価機関に送付されます。「ポストに投函するのが大変」「近くにポストがない」などのご事情に合わせ、弊社では園内に設置できる「回収箱」も用意しています。さらに、現在インターネットを活用したアンケートについても、導入に向けて準備を進めています。
認可保育所、認証保育所の利用者調査は他の種別とは違い、事業所に通っている本人(子ども)ではなく、その保護者を対象としているのが特徴です。実際に園を選ぶ立場にあるのは保護者です。保護者が事業所に対して「何を望んでいるのか」「何に満足しているか」などを的確に把握し、実践につなげることが事業所を運営していく上で必要になります。実際のアンケートの結果を見ることで「保護者が求めているものに対して、事業所が実施しているものにずれがあった」「保護者への説明が不十分だった」など、様々な気づきを得ることができます。
アンケート集計後に実施する訪問調査のなかでは、定められた項目ごとの確認、保育現場の見学、経営層へのインタビューなどを実施しますが、その中でアンケートの内容についても確認を行います。弊社では、第三者評価の目的の一つである「サービスの質の向上に向けた事業者の取り組みを促す」という考えのもと、保護者の皆さんから寄せられた意見・要望を踏まえて職員の皆さんと今後の課題や改善点を一緒に確認していきます。