某紙より、介護事業者向けの解説を頼まれて提出したところです。
書きながら気が付いたことがあります。
今回の改正では介護事業者が大きな対応を迫られることは少ないと思っていましたが、「丁寧な」対応はしなければならないということです。
たとえば個人情報の定義が細かく明確化されたのですが、細かすぎてわからない!という印象も拭えません。これをそれぞれの事業所の規程に反映させるには、法律の条文をそのまま落とし込めばいいのですが、実際に仕事をする人が「これって個人情報? 要配慮個人情報にはいる? 個人識別符号ってどれ?」などと考えなければならないなんて、ちょっと迷惑じゃないかと思ったりするのです。
だからこそ、漠然と個人情報を捉えるのではなく、丁寧に個人情報とはなにか?を理解しなければならないのではないかと考えたわけです。
禅語に「而今」という言葉があります。カメラの「NIKON」の社名の由来だってご存知でしたか? 物事に丁寧に取り組むには「いま、ここ、わたし」と唱えるといいと教わりました。皆さまがお手にとる書類に、「あ、これ個人情報。しかも要配慮個人情報。個人識別符号もある」と気づいていただけるだけの、丁寧なご準備をお願いしたいと思っています。