「平服」は「日常の服」ではない

卒業・卒園シーズンです。
保育園で園長をしている友人が、先日「よその園の話」として聞かせてくれたテーマは「卒園式での服装」でした。

若い保育士さんがその日のために袴を着る準備をしていたそうですが、直前になって上から「保護者には平服でいらしてくださいと案内を出している以上、職員が袴をはくのは許可しない。うちの園ではそういうことになっている。」と言われたのだそうです。
何を着るのかは、毎日のことでも冠婚葬祭のときでも常に悩ましい問題ですよねー。

マナーの講習のときには、服装は「誰のために着るのか?」ということを中心に考えましょう!とお話しています。
卒園式なら、主役たる園児の門出を祝って着る服がふさわしいのです。

そして、勘違いしていはいけないのは「平服」がいつもの服、ではないことです。
服装のことで無理はしないでくださいねぇ・・・という主宰者からの心遣いでしかありません。普段と同じでいいよとは誰も言っていないことに招く側も招かれる側も気をつけましょう。

儀式の際には、さまざまな文化が発露されます。「うちの園ではそういうことになっている」というのも文化なら、それは日常の中かで醸成されていなければならないものです。
何も卒園式マニュアルに記載しろとまではいいませんが、常日頃からの会話の中で了解されているようになるといいですね。

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