「吾輩は猫である」における予算についての一考察

最近、言葉遣いについての研修のオーダーが続いたせいで己れの日本語について、日々反省する毎日を過ごしております。
日本語について磨きをかけようと思ったら、夏目漱石か森鴎外でしょう・・・ということでまずは「吾輩は猫である」から始めようとこの夏は「猫」と格闘中です。

格闘するほどの作品かと思われるかもしれませんが、すでに使われなくなっている日本語がたっくさん出てきて、注釈や辞書をひきつつの読書なので、本当に遅々としてページが進みません。

面白いのが「予算」という言葉。これはもう、現代の私たちの日常業務を縛るだけ縛っている言葉ではありますが、漱石さんの時代ではお金のことだけをいうのではなくて、「あらかじめ決めておく」事柄すべてに使っていることを発見!

つまり、今日の予定も「予算」、段取りも「予算」、心積もりも「予算」。

時代によって言葉の意味や使い方が変わっていくんだなぁと、以上、夏休みの読書感想文でした。

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